Minstrel☆Sanctuary

抽斗


抽斗のひとつが開いてさへづりぬ

ためらはず春泥を踏むだけのこと

翁には春愁の鰓あるらしく

近づいて青を帯びたる蝌蚪の国

雛の日のレンズのふつと曇りけり

限界を超えて巣箱の木となりぬ




河 銀河集 5月号 2009.5.
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by minstrel1209 | 2009-03-15 22:48 | poem