密度
からつぽの掌つばめ来てゐたり
せとぎはのさくらとおもふゆれてをり
小鳥の巣日差しに密度あるらしく
鍵に触れ闇にふれたる暮春かな
鳴つてゐるのはわたしの中の桜の実
いつか開く新樹のごとき本があり
河 7月号 銀河集 2009.7.

せとぎはのさくらとおもふゆれてをり
小鳥の巣日差しに密度あるらしく
鍵に触れ闇にふれたる暮春かな
鳴つてゐるのはわたしの中の桜の実
いつか開く新樹のごとき本があり
河 7月号 銀河集 2009.7.

by minstrel1209
| 2009-05-17 09:43
| poem